SDGs方針・重点施策
竹屋化学研究所とSDGs
竹屋化学研究所では、事業を行うにあたり組織を取り巻く外部・内部の環境におけるリスクと機会をSDGsが示す17の社会課題に照らし特定しています。これらにより特定されるリスクと機会は以下の事業計画策定プロセスに組み込まれ、竹屋化学研究所が事業を通して直面する様々な社会課題にどのように取り組み、社会課題解決につなげていくかを示しているものとなります。
SDGsへの取り組みを策定するにあたり、ISO26000の中核課題を基礎として、バリューチェーンマッピングとマテリアリティ分析を用いて自社の体制、取り組みと、SDGsの17のゴールと169のターゲットとの関連性を整理しました。その結果、課題が明確になり、目標とする施策課題を選定することができました。
また、これからの取り組みとこれまでの取り組みに分けて分析、整理して検討いたしました。なかでも、これからの取り組みについては当社とステークホルダーの皆様にとって関連性と重要度の高い課題を優先すべき重点施策と位置付けました。そして、優先する5つの重点施策を、国連が掲げるチャレンジングで持続可能な開発目標への取り組みとして、竹屋化学研究所のSDGs事業統合計画書(SDGsアクションプラン2030)に策定しています。
当社が掲げる目標については、ステークホルダーの皆様との情報共有やコミュニケーションを通じて毎年見直しを行うことで、時代に適応した計画を策定し、課題解決へ取り組み続けます。
これからの取り組みについて
SDGs事業統合計画書の策定
計画書の目的
私たちを取り巻くあらゆる課題解決のために当社の事業が提供する環境的・社会的価値に対して、具体的かつ定量的なKPIを設定しその進捗を確認することを目的とし、計画書の策定を行いました。また、同時に課題別のリスクに対しても減少させる効率的でチャレンジングな目標を持って対策を計画書にて講じております。
本計画及び取り組み報告の対象期間
本事業戦略計画は、2020年12月から2030年12月までの中期計画とします。
適用基準・ガイドライン
本計画の策定に当たっては、E(環境)S(社会)G(ガバナンス)に関する当社の取り組みと、SDGsの達成に向けた成果の報告を意図していることから、環境省が示す、環境報告ガイドライン(2018年版)を参考にしつつ、SDGsへの取り組みの枠組み策定に関してはSDGs Compassを参考としております。
※ISO26000における社会的責任における7つの中核主題をベースとして、我々の取り組みとSDGsとの関連性を明確にし、我々が取り組むべき課題の枠組み作りに参考として利用。
「持続可能な開発目標(SDGs)」
- 環境報告ガイドライン 2018年版
- SDGs Compass
- ISO26000
SDGs計画書策定に対する第三者保証報告書
社会的責任指針
竹屋化学研究所は、経営活動を通して、社会に対して責任を果たし、社会とともに発展していくために以下の指針を掲げます。
- 再生可能エネルギーの使用割合を拡大させ、地球温暖化対策に取り組みます。
- 廃棄物と廃水の削減に努め、環境課題の解決に貢献します。
- 長く安心して暮らせる、製品開発への努力をし続けます。
- 社会環境の変化に対応し、より高品質な製品開発に挑戦します。
- 安心して働き続けられる職場環境作りに取り組みます。
竹屋化学研究所は、経営理念を基盤とした戦略重視型の経営戦略を構築しています。
この度、これまでの経営戦略策定プロセスに、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた組織の取り組みの観点を追加し、本業を通してどのように社会課題を解決するかについて、事業の中に明確に取り込み、ビジネスパフォーマンスの一つとして評価することをここに宣言するものです。
チャレンジングで持続可能な開発目標への取り組み(重点施策)
竹屋化学研究所は、SDGsへの取り組みのマテリアリティ分析結果と、ESGの観点を踏まえ、以下のように2030年までの重点施策を決定しました。
環境(E) | 社会(S) | |
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SDGs |
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ターゲット7.2 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。 ターゲット12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な科学物質やすべての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、科学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。 ターゲット13.1 すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靭性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。 |
ターゲット5.4 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、並びに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。 ターゲット6.3 2030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出と最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する。 ターゲット9.5 2030年までにイノベーションを推進させることや100万人当たりの研究開発従事者数を大幅に増加させ、また官民研究開発の支出を拡大させるなど、開発途上国をはじめとする全ての国々の産業セクターにおける科学研究を推進し、技術能力を向上させる。 ターゲット12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な科学物質やすべての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、科学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。 ターゲット14.1 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。 ターゲット17.17 さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励、推進する。 |
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ISO26000の中核主題と課題 |
課題① 汚染の予防 課題② 持続可能な資源の利用 課題③ 気候変動緩和及び適応 |
コミュニティへの参画及びコミュニティの発展 課題① コミュニティへの参画 課題③ 雇用創出及び技能開発 課題④ 技術の開発及び技術へのアクセス 組織統治 公正な事業慣行 課題④ バリューチェーンにおける社会的責任の推進 人権 課題⑦ 経済的、社会的及び文化的権利 課題⑧ 労働における基本的原則及び権利 労働慣行 課題① 雇用及び雇用関係 課題② 労働条件および社会的保護 |
取り組みの目標
環境(E)
01工場電力の再生可能エネルギー導入推進及び
ポリマーセメント製品の販売量に伴うCO2排出量削減
住宅基礎仕上げで問題になっていた微細なクラックや基礎表面の汚染を防止し、基礎コンクリートの中性化を抑制することから耐久性を向上させ、環境課題解決へ貢献していきます。
- 住宅基礎用ポリマーセメント製品の普及活動
- 2030年までに工場へ太陽光発電を導入
- 工場の電力を再エネメニューで契約、及び省エネ活動とCO2排出原単位の算出
- 再生可能エネルギー使用量を増やすための外部機関との協力・連携
02循環型or無害化ビジネスモデルの構築
施工現場における環境問題の課題を解決する取り組みの一つとして、産業廃棄物及び廃水削減への取り組みを行います。
- ステークホルダーへのヒアリング調査
- 廃棄物及び廃水が削減できる製品の開発・改善
- 再生ビニールや再生紙を使用した梱包形態への検討、変更
- 製品の製造~使用~廃棄におけるCO2排出量を削減できる納入方法改善への検討、変更
- 循環型もしくは無害化ビジネスモデルを構築するための外部機関との協力・連携
社会(S)
03住宅基礎用の高付加価値
中性化抑制商材の開発
住宅基礎コンクリートの中性化を抑制する製品を開発・製造することで、住宅環境の向上及び、災害住宅への課題解決貢献へ向けた取り組みを行います。
- 様々な住環境や災害対策へ課題解決に貢献できる工法や、製品の開発・改善
- 今までにない従来の固定概念に捉われない製品・工法の開発、提案
- 既存技術の新たな用途への研究
- 新たな製品を開発・改善するための外部機関との協力・連携
04近未来工法の実現による社会課題の解決
施工現場における社会問題の課題を解決する取り組みとして、技術力伝承の困難さを解決する取り組みを行います。
- 技術力伝承の困難さを解決する工法や製品の開発・改善
- 工期短縮が可能な工法や製品の開発・改善
- 近未来的な工法や製品を開発・改善するための外部機関との協力・連携
05従業員のWell-beingの考慮と就業障壁の改善
これからの子育て世代だけではなく竹屋化学研究所で働くすべての人が安心して幸せに働き続けられる環境作りを目的とし、『 従業員の Well-being の考慮と就業障壁の改善 』という取り組み課題に変更し、会社全体で作り上げていきます。
- 「幸せデザインサーベイ」の取り組み
- 社内でのアンケート実施
- 社員全員が利用できる託児サービス制度の設計と構築
- 就業規則への新規定反映
重点施策に対する進捗状況・報告書
- 年度別SDGs活動実績 進捗状況
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2021年度 進捗状況
2022年度 進捗状況